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実家が「廃墟」になった日。父のお金があるのに屋根が直せなかった?

2年前の絶望…

あれは2年前の夏、久しぶりに実家に帰省した時のことです。
薄暗い廊下の天井に、黒いシミが広がっているのを見つけました。

「ポタッ……ポタッ……」

雨漏りです。

当時、すでに父は認知症の症状が出始めており、資産管理などが少し心配でした。
しかし、私はどこかで「まあ、父はまだ元気だし、通帳にも1000万円以上あるし、なんとかなるだろう」と高をくくっていました。まさか…

父のお金があるのに、1円も使えない?!

という地獄が待っているとは知らずに・・・

今回は、私が家族信託(おやとこ)を始める「決定的なきっかけ」となった、実家修繕にまつわる失敗談をお話しします。

もしあなたが「うちはまだ大丈夫」と思っているなら、ぜひ、この話だけは聞いてください。

認知症による資産凍結から親を守る|家族信託のおやとこ

実家修繕の壁「本人の意思確認」という地獄

当時、すぐに修理業者に見積もりを取ると、費用は約80万円。私は父の通帳と印鑑を持って、意気揚々と銀行へ向かいました。

「父の家の屋根を直したいので、80万円引き出したいんですが」

窓口の行員さんは、通帳の名義を見て申し訳なさそうに言いました。

「息子様ですね。それでは、お父様ご本人にお越しいただくか、電話で意思確認をさせていただく必要があります」

「いや、父は足も悪いし、電話も耳が遠いし…認知症も少し始まっていて…」
と言ってしまったのです。

その瞬間、行員さんの顔色がサッと変わったのを今でも覚えています。

「……認知症の傾向がおあり、ということでしょうか?」

「ええ、まあ少し。あっ、でも、まだ大丈夫です。息子である私が代理で行いますし、見積書もあるので心配いりません」

「申し訳ございません。ご本人の意思確認ができない以上、預金の引き出しには応じられません。」

「え?だって、父の家の修理ですよ?父が住む家を守るためのお金ですよ?」

いくら説明しても、答えはNOでした。

「認知症」という言葉が出た瞬間、銀行口座は「凍結」へのカウントダウンを始めていたのです

結局、その時は私のなけなしの貯金を切り崩して応急処置だけしましたが、「親の金は、親のためにすら使えない」という現実に、私が打ちのめされた瞬間でした。

認知症による資産凍結から親を守る|家族信託のおやとこ

なぜ「親の金」なのに「親の家」に使えないのか?

家に帰ってから必死に調べました。なぜこんな理不尽なことが起きるのか。理由はシンプルで残酷でした。

  • 銀行のルール:預金契約は「本人」とのもの。家族であっても、本人の明確な意思確認なしに引き出すことは認められない。
  • 認知症の壁:「意思能力がない」と判断された場合、法的な契約行為(預金の引き出し、不動産の修繕契約など)は一切できなくなる。これが資産の凍結!

つまり、父が言った「金ならあるから直してくれ」という言葉は、法的には無効だったのです。

「お金はあるのに、直せない」

この矛盾が実家を少しずつ、そして確実に「廃墟」へと変えていきます。

このまま放っておいたら、雨漏りはカビを呼び、シロアリを呼び、やがて人が住めない状態になってしまう。

施設に入ろうと思っても、今度は「入居一時金」も引き出せない・・・

まさに地獄です…私はゾッとしました。

認知症による資産凍結から親を守る|家族信託のおやとこ

『成年後見制度』という「」と、『家族信託』という「希望

当時、私は「成年後見制度」も検討しました。でも詳しく調べていくと、そこには別の問題があることに気づきました。

成年後見制度を使うと、裁判所が選んだ「後見人(知らない専門家)」が財産を管理します。

彼ら(後見人)の仕事は「本人の財産の維持」なので、もし私が「父のために実家をリフォームして快適にしたてあげたい」と言っても、

「本人の生活に必要最低限ではない」
「財産が減る」

という理由で却下される可能性が非常に高いことを知りました。後見人の仕事は「とにかく今ある財産を減らさない」ことに徹していいるのです。

「これでは、実家を守れない……」

そうして行き着いたのが、今の私たち家族を支えてくれている家族信託でした。

これは、親が元気なうちに「財産の管理権」だけを子供(私)に移しておく契約です。

私の父の場合は、認知症の症状が出始めてはいましたが、診断の結果、ぎりぎり信託契約が出来ると判断されたために、なんとか信託契約を結ぶことができました。ラッキーでした。

あんなこんなで、2年前に私がドタバタと信託契約を結んだ結果、今はどうなっているかというと……

  1. 実家の修繕も、私の押印ひとつで契約できる
  2. 親の口座から、私が堂々と工事代金や生活費を引き出せる
  3. 銀行で「意思確認」を求められても、「私が受託者です」と宣言することで解決

あの時の「絶望」がウソのように、今はスムーズに父の生活を支えることができています。

認知症による資産凍結から親を守る|家族信託のおやとこ

まとめ:あの時動いていなかったら、今頃は……

もしあの時、最初に銀行で断られたまま諦めていたら、今頃、認知症が進んだ父を抱え、荒れ果てた実家と凍結された口座の前で、私は途方に暮れていたでしょう。

「うちはまだ元気だし」
「親父はしっかりしてるから」

そう思っている方にこそ、伝えたいです。

親が元気なうちにしか、この「合鍵(家族信託)」は作れません

実家が廃墟になってからでは遅いのです!

あの日の私のように、銀行窓口で絶望する人が一人でも減ることを願っています。

私は「家族信託のおやとこ」というサービスで手続きをしました。もっと詳しく知りたい人は、まずは公式ページをじっくりと見て「無料相談」から始めてみる事をおすすめします。

ひとつ注意点なのですが、無料相談を申し込むと「本人確認」のために電話が掛かってきます。これを無視してしまって、先に進めない人が多いそうなので、申し込み後の本人確認電話には必ず出てくださいね。



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親の資産は家族で守る【家族信託】ってなに?

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